2008年5月 9日

ピストルオペラ

大好きな鈴木清順監督の『ピストルオペラ』を鑑賞。比較的最近の作品だ。

これまた大好きな山口小夜子さんが出演しているので、見たかった作品。主演は江角マキコ。殺し屋ナンバー1を決めたりするような、いや、物語はどうでも良い映画だ。と言うか『殺しの烙印』と似たような感じか。

全体的に清順節大爆発で面白かったね。ジャンプカットやら、明らかにおかしな繋ぎやら、映像的にやっちゃいけないことのオンパレード。でも面白い。よくもまあこんな感じで映画を撮り続けられたもんだ。

山口小夜子さんは江角マキコに殺しを依頼するギルドの使いの役柄。晩年の作品なので、少々お歳を召されたが、本当に美しい。全体の雰囲気が素晴らしい。そして声。何だか気持ちよくなれる声質だ。亡くなられたのが本当に残念だ。劇中でのパフォーマンスも美しかった。

しかしながら江角マキコ。これが俺は駄目だった。TVドラマで演技は少し見たことがあったけど、全然駄目。喋りの発音も気になって仕方ないし、一言の演技でものすごい冷める。演技できない所が良いのだろうけど、この人のそういった所は俺は駄目だ。佇まいは良いのだけど。

和服をメインとした衣装も素敵だった。江角マキコも山口小夜子も身長が大きいので、おかしな着物がよく似合っていた。

清順映画の面白いところは、現実なのか、死後の世界なのかよく分からない世界を描くところだ。独特の「黄泉感」が、懐かしいと言うか、恐ろしいと言うか、しっくりと来る。

面白かったけど、やっぱり俺は『ツィゴイネルワイゼン』が一番だ。大正ロマン三部作は最高。
そう言えば、山口小夜子って俺が大好きな大楠道代に似ている。同じ様な女性が好きなのね。