1Q84
少し前に買った、村上春樹『1984』をやっと読み始めた。近年の村上春樹の作品は面白いと思えなかったので、大して期待しないで読み始めた。ものすごい大ヒットってのも何だか引っかかっていた。
が、とても面白い。往年の、『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』あたりの感覚が蘇ってきた感じだ。最近妙に鼻に付いていた必殺のレトリックもそんなに気にならない。感覚の古さも時代設定が1984年なので、気にならない。つまり、村上春樹の感覚って80年代か90年代で止まっているってことなのかもしれないけど。
大筋としては、一見全く関係ない男女の物語があって、それがだんだんと近づいて来てという感じ。まだ上巻を半分過ぎた辺りなので、全体の感想は何とも言えないが、少なくともここまではとても面白い。
村上春樹は文章がとてもうまい作家なので、するすると読めてしまうのも良い。だからヒットするのだろうけど。他の本もそうなのだけど、実は内容は結構アブストラクトで荒唐無稽だ。でも読みやすいから、そこはそんなに気にならないのだろう。いずれにせよ、しばらく楽しめそう。

