キラキラ
安達哲、『キラキラ』読了。最近だと『ご姉弟物語A.K.A.バカ姉弟』で有名な安達哲の初期作品。安達哲は好きで、『さくらの唄』、『お天気お姉さん』と読んできた。
内容は青春の甘酸っぱい恋、挫折、葛藤、自意識をネガティブかつあっけらかんと描いた学園モノ。高校生の時週刊少年マガジンに連載していたのだけど、後半に行くに連れどんどん少年誌の内容ではなくなっていった記憶があったが、その通りであった。流れはこの後の『さくらの唄』と同じ感じだ。
この作品からすでに『バカ姉弟』的なギャグもそこかしこに見られてすごく面白い。時にせつないし、すれ違うし、何と言うか当然こんな生活送ったことないのだけど、送ったことがある気にさせられる。「トリガー」の作り方がとてもうまいのだろう。
現実で人は人とすれ違うことがとても多い。だって他人が自分の思惑通りに動くはずがないから。『キラキラ』は特にその辺りのトリガーをうまく引いて、読者を引き込んでいるような気がした。すれ違い。つまりせつなさってことだと思うのだけど、うんエモいね。
80年代後半の作品なので、文化的には古く感じるのだけど内容は今読んでも面白い。単行本はどうも絶版みたいだ。

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