2010年9月 3日

マチューテ

ロバート・ロドリゲスの新作『マチューテ』のトレーラー。何処かで見たことあるなと思ったら、『グラインドハウス』でフェイクトレーラーとして流れていた映画だよね、これ。トレーラー見た時点で爆笑してたけど、ちゃんと独立した作品になるとは。

相変わらずセンスが良さそうで。ジェシカ・アルバも出てるし、これは日本公開して欲しい。

2010年8月14日

死にたくなるもの

昔から暗い音楽が好きだ。音楽に限らず、映画も本もそう。明るくて前向きなものはどうも好きになれない。ただでさえ生きてるってことは嘘臭いはずなのに、人生賛歌、歯が浮くような恋愛歌なんて聴けるはずがない。

人間っていつかは絶対死んでしまうわけで、それが俺はとても怖い。だからこそ死の匂いに惹かれるのかもしれない。逆のものに魅力を感じるということかな。徹底的に打ちのめして欲しい。

聴いたり見たりしていると死にたくなるものが大好きだ。自分のセンチメンタルスイッチを押しまくり、死にたくなるものがたまらない。だからと言って実際に死にたいとは思わないけれど。全力で生きてる。

「鬱だ」「闇」「病み」とかいった言葉を聞くけれど、よく聞いてみると全然そうじゃない。単にかまって欲しいだけだ。結局、愛だの恋だの言ってる歌や映画に中途半端に癒されているのがその証拠ではないだろうか。ちゃんとコミュニケーションを取らないで、よくもまあそんな自分勝手なことが言えると思う。おっさんの意見だけど。

死にたくなるものを見たり聴いたりしていると、センチメンタルと共に強烈な後悔の念が襲ってくる。自分が情けなかった、何も出来なかった事を思い出す。それを怒りに変え、まあ何とかやってきた気がする。たまに潰れるけど。

上の曲は当然森田童子。このライブ盤が最高な訳なのです。途中で入るギョッとする内容のMCも素敵。そして何より喋り声が素晴らしい。「~な訳です」が口癖らしいけどそこも何だかとても独特な訳です。

下の映像は死にたくなる映画No.1『ツィゴイネルワイゼン』。音だけの花火を見上げるシーンが死にたくなるポイント。素晴らしい映画。そして大楠道代が美しい。

2010年8月 8日

もう誰も愛さない

この動画おもしろすぎる。いくらなんでも素晴らしすぎるレベルだ。『もう誰も愛さない』91年製作なので、20年ほど前のドラマ。とにかく展開が速くて、当時ジェットコースタードラマと呼ばれていた記憶がある。

実はジェットコースタードラマというか、単にメチャクチャなだけで山口智子はレイプされるわ、観月ありさは銃で撃たれて死ぬわ(その前は記憶喪失)、吉田栄作は後半ヤッくんに刺されて半身不随になって山口智子の奴隷になるわ、その他もろもろ、もうとにかくメチャクチャのデパートみたいなドラマだった。

今見ても吉田栄作の「うぉぉぉぉぉ!」は寒気がする。確か殴られて「ぶはぅ!」ってのもあった記憶が。当時は確か丁度大映ドラマがなくなった頃だったので、更に大映ドラマをブーストさせた様な『もう誰も愛さない』は毎週楽しみであった。全話見たい。

2010年8月 6日

インセプション

クリストファー・ノーラン監督の『インセプション』を観てきた。どうもディカプリオって好きではないし、渡辺謙も格好良いとは思うけど、好きではないので観る前は微妙に不安な感じだったけど、面白く鑑賞できた。感想を書いてみる。

クリストファー・ノーランの映画って割と観ている気がするけど『メメント』以外面白くなかった記憶がある。『ダークナイト』は嫌いではないけど、面白い映画とは言えなかった。何だか盛り上がりきらないというか、寸止めとはまた違った冷徹な感じが馴染みにくい気がしていた。面白かったはずの『メメント』だって、時系列順にみてしまうとごく普通の映画だったりするし。

今回の『インセプション』は面白かった。何でだろう。何だか分かやすい映画だった気がした。全体の世界はP.K.ディックばりのメタ構造になっいるのだけど、割と丁寧に描かれているので混乱することがなかった。まるでディックの『虚空の眼』を縦に構成し直した様な物語構造。時間軸って横に流れると思うのだけど、それを上手に(映画という横に流れる時間軸の中で)縦に流している点も面白かった。

モヤモヤしたという感想をいただいたのだけど、多分それはこの映画が全然アクションシーンやらのハリウッド的な部分に気合が入っていないからではないだろうか。何だかスカッとしない。一応派手なアクションシーンはあるのだけど、全然演出が盛り上がってない。意図的に気合を抜いているとしか思えない。

多分そこはクリストファー・ノーランにとってどうでも良いことで、更に観ていて気がついたのは、描きたかったのは物語でもなく、「妻を失った主人公の悲しみと、そのどうしようもない喪失」というテーマなのかなと。そのテーマがかなり剥き出しになっていた映画だと感じた。だって物語なんてほとんどないし。だから俺にとって『インセプション』は結構分かりやすい映画だった。

映画批評家の町山智浩さんがおっしゃっていたけど、これはタルコフスキーの『惑星ソラリス』だと考えると分かりやすいのではないだろうか。確かに死んでしまった奥さんがずっと出てくる辺り、どうしようもない罪の意識に苛まれる辺り、全体に流れる黄昏感、似ている気がする。赤坂は未来都市(ソラリスには赤坂の首都高が未来都市として出てくる)として出てこないけど、日本は出てくるし。

確かに通常のハリウッド映画と比べるとモヤモヤする。俺も実はモヤモヤしているのだけど、それは結構心地の良いモヤモヤで、意図的に地味に隠された何かを必死に心理の中で探そうとしているモヤモヤなのではないだろうか。人間のすごいところって、映画にもアイデンティティを求めて心理的にシンクロ出来る所。モヤモヤして霧の向こうに何かありそうな映画を観てしまって、その喪失感にシンクロしてしまっている気がする。

出演者はディカプリオと渡辺謙はまあ気にしないとして、アリアドネ役のエレン・ペイジがとても良かった。地味なんだけど。ジェシカ・ハーパーみたいで素敵だった。そしてここの所見る映画に連続で出ているディリープ・ラオ。『スペル』『アバター』『インセプション』とここの所しょっちゅう見ている。よく出てるなあ。

そして劇伴も結構印象的で最後のクレジット観たら、ジョニー・マーがギターを弾いているのね。さすがThe Smith。暗さ爆発。で今何故か今The SmithのカバーをしているTreePeopleというCruzレコードのバンドを聴いてます。

アメリカでは大ヒットしているらしいけど、とても地味な映画。でもすごく丁寧に作られているし、観ても損はしない良い映画だと思った。あと予告等で言っている「アイデアを盗むスパイ」がどうたらみたいなのは全然映画の中にはないと思われます。物語がないので。

 

2010年6月25日

Shiningシャイニング -こりゃすごい-

この映像、ものすごい。最初見たときは、こんな映像あったのかとか思ってしまった。当然ながら、こんな映像があるわけもなく、どう考えても場面の繋がりもおかしい訳で、最近制作されたものだと分かる。

どうやらこれはイギリスのTV局のキューブリック特集のCMらしい。ものすごい予算をかけて、本当に楽しいことをやっている。よく見ると、REDRAM(逆から読んでね)とドアに書いているスタッフがいたり、双子の女の子がチョロチョロしていたり、本当面白い。

シャイニングはキューブリックの中で一番好きな映画。何度見ても面白い。一番怖いのは奥さんの顔なのも最高ではないか。

そして下のトレーラーも本当にすごく格好良い。

2010年6月24日

アウトレイジ

『アウトレイジ』を観た。正直な所、ここ何年の北野作品はどうも好きになれなかったのであまり期待していなかったけど、これがとても面白かった。『HANABI』以来の傑作ではなかろうか。

北野作品は当然好きなので、ほぼ全部観ている気がする。しかしながら『HANABI』以降の作品はセンスがとてもおじいちゃんライクというか、どうしても面白いと思えなかった。今回の『アウトレイジ』は徹底した暴力が久々にちゃんと描かれていて、そして何よりもちゃんと「映画」であった。そう、ちゃんと映画。

ここ最近の日本映画って映画でなくなってしまった。これじゃテレビでしょ、という作品ばかりな気がする。主観だけど。70年代は東映もがんばっていたし、80年代はアイドル映画ですらちゃんと映画していた。でも、ここ最近は俺の思う映画とは違う映画ばかりな気がする。

唯一映画らしい映画を撮れるのは北野武だけだと思うのだけど、久々にやってくれた気がした。映画らしい「間」であったり、フレーミングがイチイチ格好良かったり、質の悪い笑いが散りばめられていたり、地味ながら鈴木慶一の劇伴が素晴らしかったり(劇判はヴァンゲリスの様であった)。

役者も良かった。特に石橋蓮司。立ってるだけで爆笑できる役者。椎名桔平もものすごい格好良かった。そして北野武。最高に痺れた。格好良すぎ。棒読み具合なんて最高だ、コノヤロー。

物語なんて一切ない。ただ映画らしく格好良いだけ。面白かった。こういうのが沢山観たいんだよなあ。マーケティング、どうでも良いでしょ。

ファッキンジャップくらい分かるよコノヤロー!(映画が微妙に違う)

2010年5月21日

「鉄男 THE BULLET MAN」GIGAZINE特別映像+予告編

塚本晋也の新作『鉄男 THE BULLET MAN』。最初の『鉄男』は高校生の時見て衝撃を受けた。その後の塚本作品は結構微妙なものが多いけど、この意味不明な熱さ、暴力的な感じ、嫌いではない。

今回の新作も相変わらず塚本晋也自ら「ヤツ」を演じている様で、役者としての塚本晋也が結構好きな俺としては期待してしまう。観に行こうかな。

2010年5月 7日

第9地区

ピーター・ジャクソン製作の『第9地区』を観に行った。なかなか面白かった。

突如南アフリカ上空に現れた謎の巨大宇宙船。中を探索したところえび型の宇宙人は栄養失調で瀕死の状態に(その時点で爆笑)。手厚く保護したが、文化も当然違うので色々問題が出て、第9地区という場所に隔離。そこで色々起きる物語。

全編通して悪い冗談がずっと続く感じでそこはとても面白かった。恐らくメインテーマは人種問題で、南アフリカが舞台というのも皮肉な感じだ。

CGも非常によくできていて、技術の進歩ってすごいと思わせた。特に静止している巨大宇宙船なんて本物かと思うくらいによくできていた。エビは所々、まだCG臭かったけど。

長々と感想を書く映画ではなく、適当に見飛ばす映画なのでこのへんで。多分半年後には鑑賞したことすら忘れているだろう。

2010年4月 1日

サバイバル・オブ・ザ・デッド -最早伝統芸能-

ロメロの新作、『サバイバル・オブ・ザ・デッド』。最早伝統芸能の様。トレーラーの画質を見る限り、今時の映画とは思えない画質の悪さ。YOU TUBEの画質でどうのこうの言う事はできないかもしれないけど、ノイズの感じがとても良い感じ。16mmか(そんなわけないのだけど)。

相変わらず独立系の配給なので、この安っぽさが出ていると思うのだけど、そこも含めて面白そう。何だかんだでロメロのゾンビは全部観ているので、今回も観に行く予定。面白いし。

そして、ロメロはゾンビ映画界のジェス・フランコの様になって欲しい。一年に三本ゾンビ映画を公開したり、同時に三本撮りとかして欲しい。こうなったら、是非やって欲しい。

http://www.survivalofthedead.jp/pc/

2010年3月16日

ロビン・フッド

もはやロビン・フッドではないという。

http://movies.yahoo.com/feature/robin-hood.html?showVideo=1

これ、『グラディエーター』だって言われても分からないよね。

2010年3月 8日

涼宮ハルヒの消失

少し前に『涼宮ハルヒの消失』を観に行ってきた。上映館が少ないため、土日は相当混んでいるという話を聞いていたので、必殺のド平日の真昼間に行ってきた。が、結構混んでいてびっくりした。ハルヒ、恐るべし。

なんとびっくり、3時間もある映画なのだけどとても面白く鑑賞できた。アニメで3時間。京アニ恐るべし。物語はお馴染み平行世界やタイムスリップが軸になるのだけど、少しダルくなってきた頃に軽く盛り上がりが来たりして構成もよくできていた。

全体的にも結構実験的なことをやっていて、そこも面白い。今ではこういう面白いことができるのはアニメしかなくなってしまった。観ていて何だか、80年代のアイドル映画やアニメ映画を思い出した。恐らく制作を仕切っているのは俺と同世代で、子供の頃に受けた強烈な印象に現代的な解釈を与えて表現している感じがした。

俺はオタクでもマニアでも何でもないのだけど、このシリーズが一定の層にものすごい支持されるのはよくわかる。面白いもん。超えないといけない壁はちょっとあるんだけど。そう、ちょっとオタク臭い。そこさえクリアしてしまえば、世界にグイグイと引き込まれる。いやあすごい。

2010年1月30日

the Wicker Man

『ウィッカーマン』を見た。ずいぶん前に見た気がしていたのだけど、多分初見だった。

物語はイギリス、恐らくアイルランド辺り。通常の世界から完全に切り離された小さな島の物語。島では独特の古い宗教が信仰されていて、そこに行方不明となった少女を探しに来るイギリスの警官の物語。

確かにいるはずなのに、島民は少女の存在を否定する。島の道徳観は独特で、若者は誰かれ構わず野外でセックスする。クライマックスの収穫祭も極めて禍々しくて魅力的。何だか愛する柏木ハルコの『花園メリーゴーランド』を思い出した。

出演しているクリストファー・リーも独特の存在感でさすが。何と言うか、本当に気持ち悪い。全体に漂う「閉じられた世界での異常な出来事」も薄気味悪くて良かった。

音楽もすごく良かった。アイルランド民謡とアシッドフォークが合体したみたいな楽曲は、サイケ感満載で心に染みた。下のYOUTUBEは宿屋の娘が警官を誘うシーンで流れる曲。変なダンスとかして爆笑したんだけど、曲は本当単なるサイケ。歌詞も爆笑。

ニコラス・ケイジ主演にリメイクは映像を少し見た限り、元に忠実そうだけど何だか見る気がしないなあ。

2010年1月22日

何故かジョニー・デップ祭り

ここの所、ジョニー・デップの映画を何故か沢山見ている。『ギルバート・グレイブ』、『フェイク』、『シークレット・ウィンドウ』、『クライベイビー』を見た。

ジョニー・デップは演技もうまいし格好良いと思うのだけど、映画は何だかイマイチ面白くない気がするのは俺だけだろうか。何本か面白いのもあるのだけど。

今回見た中では『クライベイビー』がダントツに面白かった。監督はジョン・ウォーターズ。なので面白いに決まっている。とにかく最初から最後までブラック過ぎて爆笑した。

『ギルバート・グレイブ』もなかなか面白かった。映画的なメタファーが分かりやすい映画で、映画らしい印象を受けた。更に面白くなりそうなのが残念だけど。デカプリオは何本か見ているけど、どう考えてもこの映画が一番良い演技だった。

その他二本はまあそこそこだった。ギリアムの新作や、ティム・バートンの新作も見たいなあと思うけど、どうも劇場まで行って観る気がしない。

2010年1月 8日

アバター

ジェームズ・キャメロン久々の新作、『アバター』を観てきた。3Dバージョンを観た。3Dだと300円も割高なのね。渡されたサングラスはレイバンのウエイファーラーを更にデカくしたみたいな形で、ブルース・ブラザーズみたいだった。しかも帰り際サングラスを回収された。

物語はものすごい単純で、最早覚えていない。何となくネコ科の顔をした青くてデカい動物が、ものすごい戦うってことくらいは覚えている。実写パート、CGパート、実写+CGパートがぱっきりと分かれていたのでCGパートがよりゲームのムービーに見えた。ものすごいクォリティだったけど。

そう、ものすごいクォリティ。この映画、技術の博覧会みたいだった。例えるなら、InterBeeとシーグラフが合体して、ハリウッドに行っちゃったみたいな感じか。本当よく出来ているし、軍事ものをよく研究していそうなヘリのデザインとか格好良い。CGパートの草や木はどう見ても、『ナウシカ』と『もののけ姫』を足してアメリカ人独特の変なリアル感を余計に入れちゃった、みたいな感じであった。好きなんだろうな宮崎アニメ。

ただ肝心の映画らしさみたいなのが全然ないんだよね。3時間飽きずに見られたのだけど、どうもフォーマットに則って製作されていると言うか、映画らしい味がない。『トランスフォーマー』とかもそうだったけど。

そうそう、3Dって初めてだったんだけど、何てことない『キャプテンEO』だった(懐かしい)。最初は飛び出してる!って思ったけど、途中から慣れちゃってドンドンどうでもよくなって、逆に普通の画面で見たかった。ニュースで今年から3Dテレビが発売されます、とか言っていたけど飛び出したからどうだって話だ。