アーティスト
アカデミー賞を取って話題になっている『アーティスト』を観てきた。この映画、無声映画でそれも話題になっているので、どんなもんかと思って観てきた。
物語は至って単純。昔人気だったスターがだんだん人気がなくなってきて、そこから愛する人の援助等を経て復活する物語。と言うか、単純にせざるを得ない状況だったのではないだろうか、この映画。無声映画というカセを嵌めてしまったが故に、物語は単純にならざるを得ない。無声映画で複雑な物語は無理であろう。
そしてそもそもの問題が出てきてしまう。無声映画にする必要ってあったのか。確かによく出来た映画だと思うし、それなりに面白いのだけど、無声映画である必要が絶対かと言えば疑問だ。普通の映画として製作して、もっと物語をうまく見せた方が良かったのではないかなあと思ってしまった。
例えば今時「テレビ」や「ラジオ」というメディアそのものの特性に頼った様な番組ってあまり作られないよね。作られたとしても、皆すでにそれらのメディアの事は十分知っているし、もっと面白いメディアを見てしまっているからあまり面白いと思えないと言うか。もちろん無声映画は無声映画で面白いものはあるのだけど、今現在に作る意味というのがあまり感じられなかったのも事実。無声映画なら昔の名作を観れば良いわけで。
よく出来た映画だと思ったし、それなりに面白かったけど、その手法に疑問が浮かんだ。まあ疑問が浮かぶって所に製作者の狙いがあったのかもしれないけど。あ、犬はとても可愛かったよ。
