卒業制作展
非常勤講師を勤めさせていただいている専門学校の卒業制作展に行ってきた。自分たちの世界にとって卒業制作というのは通常の卒業論文に当たる訳で、卒業できるかどうかの分かれ目となる。故に気合を入れて取り組むものなのだ。まあ適当にやる人もいるけど。自分もグラフィックデザイン科の時は大学に3日くらい泊まりこんだり、映像科の時はがんばって富士山ロケとか行ったものだ。
全体をして結構沢山の作品が展示してあった。これだけ沢山のヤングパワーを見ることができるチャンスはなかなかないので、面白かった。ただMacがデザイン業界に普及して以降、確実にこぢんまりとまとまってしまう作品が多くなったのも事実だと思った。何だか綺麗なんだよね。
だから逆にアナログ全開な作品が目立つ。審査の時から面白いと思っていた「たくじぃ」というおっさんの顔のついたタクシーの絵本はとても気に入ってしまった。絵もちゃんと描けるし、勢いは有り余るほどある。こういうのがもっと出てくると良いなと思ったね。更に精進してオリジナリティを確立して欲しい。
いずれにせよ、作るという行為は自身の確認であり、社会とのコミュニケーション手段でもあるはずだ。自分もそうなんだけど、どこかに空いてしまった穴をずっと埋めている感じというか。どうせいつまで経ってもその穴は埋まらないのだけど、埋めなくてはどんどん広がっていくだけだ。死ぬまでにどれだけ穴を縮めることができるのか。俺もそうだか、そこが勝負だと思う。
