2010年8月20日

借りぐらしのアリエッティ

『借りぐらしのアリエッティ』を観てきた。タイトルと設定が面白そうだったので、ちょっと期待していたのだけど見事に裏切られた。どうも面白いと思えなかった。いつ盛り上がるのかと思っていたら、終わったという。

物語も、テーマもないとどうやら面白く感じない様だ。確かにアリエッティはいちいちかわいわしかったし、レンジャー部隊の様な動きをしてくれたりとなかなかであった。が、大事な部分が全部抜け落ちてしまっている印象だ。例えば、人間からものを拝借する「借り」と呼ばれる行動が、たった一度しか出てこなく、何の緊張感もなかったり、樹木希林演じるお手伝いさんの重要な行動の意味付けがさっぱり不明であったり等々。

全体的に情景だけで何とかしようとしたら、ものすごく間延びしてしまった印象なのだろうか。確かにその情景は魅力的なのだけど、さすがにそれだけでは飽きてしまう。

アリエッティを見て、宮崎駿ってすごいのだなと再確認した。良きにつけ悪しきにつけ、宮崎駿がちゃんと監督すると確実に奥に何か見えたりする訳で、アニメとは言え映画である以上はその辺りの面白さも必要なのではないだろうか。物語やテーマ性とは別の部分に訴えようとしても、どうも面白くはならない気がする。それならオタク系のアニメに軍配が上がりそうだ。

2010年8月17日

Working!

Working!』全話完了。クォリティは結構高かった。が、どうでしょう、これ。

最近のアニメって記号化がどんどん進んでいる気がする。出てくるキャラが皆同じ。例えば、男言葉で話すお姉さん、小さくて可愛らしいが天然(もしくはツンデレ)、美人だが凶暴なお姉さん、家事が得意な男(これが一番多い気がする)、おじいさんの様な喋りの美少女等々、挙げだしたらキリがない。

つまり受けるキャラってのは決まっていて、完全に記号化できるってこと。視聴者もそれで満足なんだろうけど。ここ数年アニメ熱が復活して沢山見たけど、いくらなんでも記号すぎるという作品も多かった。まあ一言で言うとマーケティングなんだろうな。

もちろん面白いものもあったし、オリジナリティを感じるものもあった。そしてすごいと思うのは、記号化されているって分かっていても、今の日本アニメはそれなりに楽しめるし、面白いということ。思いっきり商売っけがあって、邪なものでもそれなりに面白い。恐ろしいなアニメ。

で、『Working』なんだけどまあそんな感じであった。多分3ヶ月後にはすっかり忘れている気がする。原作の4コマ漫画は絵が今一で、アニメになって相当パワーアップしていた。原作はチラッとしか読んでいないけど、多分無理そうだ。

2010年7月29日

天空のエスカフローネ

1996年サンライズ製作のアニメ『天空のエスカフローネ』完了。なかなか面白かった。物語はごく普通の女子高生がガイアと呼ばれる世界に入り込んでしまい、そこでの出来事に巻き込まれるという、まるで『幻夢戦記レダ』の様なお話。

ガイアの世界は思いっきりベタなファンタジー世界で、ハイテクだかローテクだかよく分からないマシンが大活躍している。音楽も含め全体的に大袈裟で、少女漫画的要素が強い様に感じた。その辺りも含め、同じサンライズ製作の『コードギアス反逆のルルーシュ』と共通点を多く感じた。

後半に行くに連れヒロインが相当うざったくなったり、物語の収集がつきにくくなってきてしまうのだけど、戦闘シーンの演出がかなり格好良く最後まで見られてしまった。アニメ必殺の「タメ」部分がよく分かっているナイスな演出だった。日本のアニメはこの「タメ」と言うか、「抜きと差し」がうまいものが多い気がする。いくらすごいシーンだったとしても、それがずっと続けば飽きてしまう訳で、そこが分かっていることは大切だろう。

ヒロインの声は坂本真綾様。当時16歳だったらしい。主題歌も歌っている。歌声と同じく透明感のある声は素敵であった。あまりうまくはなかったけど。『荒川アンダーザブリッジ』を最近見たので、その違いが面白かった。

敵国であるザイバッハ帝国の本陣が思いっきり『ブレードランナー』のタイレル社と同じ形だったりして、そこも面白かった。ただ、結城信輝のキャラデザインはどうも好きになれなかったなあ。全体的に顔が長いと言うか、鼻が長くて目がデカイのは気持ち悪かった。アニメとしては面白かった。

2010年7月14日

とらドラ

少し前に勧められて見た『とらドラ』を完了した。なかなか面白かった。

ツンデレと見た目はヤンキーだが心優しい男の子が繰り広げる恋愛ドラマ。見終わった後は何だか高校生の時に戻ったような、甘酸っぱい気持ちになれた。いや、高校生の時も中学生の時もこんな恋愛経験したことないのだけど、「気になれた」ってのがポイントではないだろうか。

誰しも「高校生の時はこんな恋愛したかった」「こんな風に好かれてみたかった」等の思い入れがあると思う。でも、現実ってのは当然そうは行かなくて、ほとんどの人が「そうだったら良いよね」という気持ちを持って青春を終える。大人になれば嫌でも現実と向き合わなくてはいけないわけで、そんな気持ちはすっかり忘れてしまう。

そこでアニメやドラマ等、「装置」の出番。自分が全く経験したことのないことを、あたかも現実に経験したかの様に追体験させてくれる。「私もこんな時があったなあ」、←いや殆どの場合ないから。という具合になるのではないだろうか。

詰まるところ、『とらドラ』はそれのカタマリだ。かわいらしいツンデレ、明るいのだけど実は影があるスポーツ美少女、素直になれないモデルツンデレ、その全員からモテる主人公。結局当たり前だけど「そうありたかった」という願望が全力で詰まっている。俺もこうなりたい、素直にそう思った。40歳近いけど。

主人公ツンデレの大河、とても良かった。CV(プロっぽい言い方)の釘宮理恵さんの声もかわいい。モデルツンデレの川島亜美も良い。ひょうきん族ネタやクイズハンターネタを平気で繰り出す櫛枝実乃梨も素晴らしい。と言うか制作サイドがどう考えても同世代。つまりキャラクターが良いってことなのだろうけど、全体の物語も良かった。

そして学園ドラマにおける『うる星やつら』の影響力ってすごいと思った。『とらドラ』も思いっきりパロディにしているし。

そして主題歌の『プレパレード』、ものすごい格好良いぜ

 

2010年7月13日

秒速5センチメートル

『秒速5センチメートル』を見た。新海誠監督の、極めて少ないスタッフで制作されたアニメ。

約一時間、とてもせつない話「風」の物語が展開される。何だか雰囲気だけをずっと見せられているようなアニメ。確かにクォリティは高いしよく出来ていると思うのだけど、アニメである意味を見ている間ずっと考えてしまった。別にアニメでなくても大丈夫な気がした。薄っぺらい感動。

やりたかったことは雰囲気だろうから、それは成功している気がするのだけど個人的な好みと照らし合わせるともっと物語が見たかったな。終わり方は良かったのだけど。

キャラクターデザインもどうだろう。ひょっとしたら感情移入させないために木偶の坊的なデザインにしたのかもしれないけど、いくらなんでも魅力がなさ過ぎる。20年前の同人誌に出てくるキャラクターみたいだった。

反則なのは、山崎まさよしの曲。これは本当に良い曲だ。そして良いミュージシャン。端っこの音楽ばかり聴いている俺にもその良さが分かるという。素晴らしく良く出来たサビをひたすら繰り返すこの曲構成。ずっと「泣け!泣け!」と言われている感じだ。エモい。使用しているギターコードもとても複雑で感心した。うまいなあ

2010年7月 5日

どっこいおむすび君キーホルダー

プレゼントしてもらった『ギャグマンガ日和』のどっこいおむすび君キーホルダー。どっこいおむすび君は大好きで何度も見たのでこれはうれしい。

なかなか良い出来で、その他もウサミちゃんやクマ吉君等がある。全部欲しい。

2010年6月12日

無責任艦長タイラー

無責任艦長タイラー、TVシリーズ全話とOVA完了。最初の何話かはあまり面白くなかったが、どんどん面白くなって最後まで見られてしまった。

全体的にオチャラケて見えて実はちゃんとSF、スペースオペラをやっていて、そこが面白かった原因だと思う。制作者がSFに大して愛情がある事がよく分かるアニメであった。

主人公であるタイラーや他の登場人物の誰にも一切感情移入できなかったが、最後まで面白く見られてしまったという変則パターンのアニメであった。強いて言えば敵軍であるラアルゴンの方に感情移入はできたかな。全体的な物語がちゃんとしているとそれでも面白く見られるというのが分かった。

制作はタツノコとビッグウエストなので、少し前の『超時空要塞マクロス』と全体的な雰囲気、デザイン、最後は結局歌かという所まで結構似ている。

結局最後まで派手な戦闘やロボも出てこないのだけど、面白いってのがすごい。何だか懐かしい雰囲気も相まって、良質なアニメだったと思う。

2010年5月27日

水樹奈々 Trickster

水樹奈々ちゃんのこの曲がすごい。ものすごいうまい人達が全力で商品を作っている感じがすごい。歌も上手だし、アニソンはすごい。何でアニソンがここまで進化を遂げたのか、全く以て謎なんだが、水樹奈々にしろ、坂本真綾にしろ良いとしか言いようがない。

ここの所めっきりロックには興味がなくなってきたので、アニソンばかり聴いている。そしてアニメばかり見ている。元々そういう人間なんだけど。

そう言えばTwitterを始めてみたのでそちらもよろしければ。このBlogと同じタイトルで検索していただければ出てきます。

2010年5月13日

創聖のアクエリオン

アクエリオン、TVシリーズ完了。なかなかでした。ロボが格好良かった。そう、河森ロボは格好良い。最近アニメばかり見ている気がする。

ロボはCGだったのだけど、うまく全体とマッチしていた。同じ河森正治でも『マクロスF』は最悪のロボ具合だった。CG過ぎて何が何だかさっぱり分からず、最後までロボがどんな形をしていたのか分からなかった(笑)。基本的にロボはCGを使わないで欲しいのだけど、これくらいがんばってくれれば行けると思った。

物語は、結構微妙。確かに熱いし、面白いけど少しやり過ぎな感じがした。ちょっと邪が過ぎるというか。合体をSEXに見立てた点は面白いんだけど、何だかやり過ぎて笑ってしまった。絶対笑わそうとしているし。それが分かってしまうだけにちょっとなあ。主人公とヒロインの恋愛模様も何だか薄味でもっとその辺を書いて欲しかった。でも19話以外は作画のクォリティも高いし、見ても損はない。

全体的に昔のアニメの要素をうまく取り入れている気もした。敵に羽が生えていたりするのは何だか『コンバトラーV』や『闘将ダイモス』辺りを思い起こさせた。

主題歌は菅野よう子なんだけど、さすがにすごい。格好良いなあ。OVAと劇場版が残っているのでもう少し楽しめそう。

2010年5月 9日

機動戦艦ナデシコ

61KRXkabumL__SL500_AA300_.jpgここの所、一人アニメナイトを開催中だ。現在は『創聖のアクエリオン』を見ているが、少し前までは『機動戦艦ナデシコ』を見ていた。

このアニメ、丁度自分が所謂アニメから離れていた時期のものなので、何度かテレビでチラリと見たことはあったのだけど、ちゃんと見るのは初めてだった。舐めてました。とても面白く鑑賞させていただいた。

コメディ部分、パロディ部分が目立つのだけど根底に流れるのは確実にハードSFで、実に骨太。パロディもツボに入った。全体的になんだか『うる星やつら』や昔の激アツであったロボットアニメを感じさせてくれた。「まだまだ~!」みたいな。TV版ラストのまるでルネ・ラルーの『時の支配者』ばりの展開は、元ネタが分かっていてもちょっと泣けた。

特に劇中アニメである『ゲキガンガー3』は非常に70年代のロボットアニメ臭くよくできていた。遂には『ゲキガンガー3』の世界から『ナデシコ』の世界を描くという、メタフィクション的展開にもなってしまい、興味深かった。

『ゲキガンガー3』が大活躍の番外編、劇場版と見たが、劇場版は今一だったかな。全体的にはなかなか面白かった。ナデシコが格好良かったし。

 

2010年3月 8日

涼宮ハルヒの消失

少し前に『涼宮ハルヒの消失』を観に行ってきた。上映館が少ないため、土日は相当混んでいるという話を聞いていたので、必殺のド平日の真昼間に行ってきた。が、結構混んでいてびっくりした。ハルヒ、恐るべし。

なんとびっくり、3時間もある映画なのだけどとても面白く鑑賞できた。アニメで3時間。京アニ恐るべし。物語はお馴染み平行世界やタイムスリップが軸になるのだけど、少しダルくなってきた頃に軽く盛り上がりが来たりして構成もよくできていた。

全体的にも結構実験的なことをやっていて、そこも面白い。今ではこういう面白いことができるのはアニメしかなくなってしまった。観ていて何だか、80年代のアイドル映画やアニメ映画を思い出した。恐らく制作を仕切っているのは俺と同世代で、子供の頃に受けた強烈な印象に現代的な解釈を与えて表現している感じがした。

俺はオタクでもマニアでも何でもないのだけど、このシリーズが一定の層にものすごい支持されるのはよくわかる。面白いもん。超えないといけない壁はちょっとあるんだけど。そう、ちょっとオタク臭い。そこさえクリアしてしまえば、世界にグイグイと引き込まれる。いやあすごい。

2010年1月31日

トップをねらえ

GAINAX製作、庵野秀明監督のアニメ『トップをねらえ』が全話無料配信している。パチンコ台ができるらしく、そのプロモーションらしい。

『トップをねらえ』と言えば、80年代後半のアニメの名作。今見ても本当よくできている。スタッフも後々エヴァンゲリオンに関わる人々や、森山ゆうじ、美樹本晴彦等々有名な人ばかりだ。よく考えると、『マクロス』と『メガゾーン23』とスタッフが被りまくっている。面白くないワケがない。

物語はウラシマ効果を軸にやるせない感じがうまく出ている。そして、そこかしこにパロディが散りばめてあり、まるで『DAICONフィルム』の尺が伸びた様なアニメだ。イチイチ分かってしまうところが世代だなあと思った。当時はアニメがまだ何者でもなく、何だかよく分からないモノだった気がする。定義付けられる前の混沌とした感じがとても面白かった。

2010年1月14日

神魂合体ゴーダンナー

『神魂合体ゴーダンナー』を見直した。面白い。特にラスト三話のスピード感と熱さはちょっと異常だ。

一見、単なる乳揺れエロアニメなのだけど、実は演出も良いし、往年の特撮やアニメに相当敬意を払っている感じが面白い。俺たち世代にとっては相当ストライクなパロディだらけで、うれしくなる。

木村貴宏のキャラクターも魅力的だし、何度見ても面白い。水木一郎、堀江美都子、串田アキラの歌う主題歌は号泣もの。作曲はもちろん、渡辺宙明。挿入曲は『宇宙刑事ギャバン』とほぼ同じ曲もあったりと、最高。

2009年12月29日

みなしごハッチ

思えば悲しい話だった。そんな訳で子供の頃はあまり好きではなかったけど、未だに印象に残っているアニメ『みなしごハッチ』。タツノコプロが絶好調だった時の作品だ。確か蟷螂が意地悪かった記憶がある。

人気アニメ『みなしごハッチ』が生誕40周年に初アニメ映画化

へー。記事を読んで一抹の不安が。

映画版では、TVアニメにはない、ハッチと人間の交流も描かれる。旅の途中でハッチが出会う少女・アミィは「人間の世界と唯一繋がっている虫たちの代弁者。この小さな女の子が虫を守る姿に共感することで、観ている人が少し優しい気持ちになってくれれば嬉しい」

えー。人間が出てこないのが良かったんだと思うんだけど。不安。